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学校訪問の記録

幼稚園児と小学生の2人の子供(女子)達の父親である私が、個人的なメモとしてブログを活用することにしました。意見・感想は私個人のものです。(ブログ全体、文中敬称略)

201511 洗足学園中学高等学校 学校見学

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東急田園都市線大井町線の溝ノ口駅またはJR南武線武蔵溝ノ口駅から徒歩10分ほどの所にある、洗足学園音楽大学中高一貫校である、洗足学園中学高等学校を見学した。

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守衛がいる学園の大きな正門を入ると目の前に小学校が、やや左手に中高がある。小学校は共学で、中高は女子校だ。

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事前に予約をしていたので、学校に入るとすぐ事務室を訪ねた。氏名を伝えると案内されたのが、事務室の並びにある応接室。今回は個別に予約を取って案内していただくタイプの学校見学だったが、当日応接室に現れたのは、私と妻の夫婦一組と、母親と娘の2組だけだった。案内された応接室へ行くとまだ誰も居なかった。この応接室が、他校では見たことがないようなオシャレな応接室だった。紫色の椅子もそうだが、壁の時計や天井の装飾までオシャレの一言。学校案内や、よく米国の大学やオフィスで見かける黄色いノートパッドや鉛筆が、これまたオシャレな感じでフォルダーに入った状態で渡された。すぐに温かいお茶が出された。私は出されたお茶はありがたく頂く人間なので、もちろん今回も頂いた。なかなか他校では、このようなお茶は頂けないので、素晴らしいおもてなしだと思った。そんな中、そのもう一組の見学者親子が入室した。

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まず、今回案内をしてくださった女性教員から簡単な学校の説明があった。説明というよりはカジュアルな感じの質疑応答と言ったほうがいいのかもしれない。当校の卒業生との話だったが、そのおかげでよりリアルな学校の当時と今日の様子、変遷、生徒の様子などを聞くことが出来た。以前から知っていたが、当校にはやはり多くの帰国子女が入学してくるそうだ。このカジュアルな雰囲気も、そういった国際的な生徒の影響かもしれないし、逆に世界を家族で渡り歩いてきた生徒の自由な発想や豊かな人間性が、学校に良い影響を与えているのかもしれない。

学校案内では、まず大ホールを見学した。高校1年が成人式の演奏の練習をしていた。60-70人ほど居たと思う。

続いて見学した小講堂には、しっかりとしたつくりの白いテーブルが各椅子に備え付けられていた。グランドピアノがあり、プロジェクターも装備されていた。

セミナールーム2では、中2の英語のクラスを見学した。教室には上下可動の黒板があったが、電子黒板はなさそうだった。米国の現代社会の問題(黒人の人種差別についてだったかな)について学んでいた。4人の生徒が前に出て、メモを見ながらプレゼンをしていた。このクラスは「standard class」と呼ばれているそうだ。

図書館は、校内の中央部分にあり、開放的なつくりだった。蔵書数は4万冊。洋書の数がとにかく凄かった。こんなに多くの洋書が一箇所に集められている中高の図書館は見たことがなかったので正直驚いた。Oxford Reading Treeもあり、その数も結構多かった。

学年教室はほとんど廊下からの見学のみだった。廊下はやや暗かったが、所々に差し込む光が芸術的だった。1クラスは41-42人で、1学年6クラスあるそうだ。つまり6学年240人前後が在籍しているわけだが、帰国生は30人ほど。生徒のロッカーは鍵付きタイプだった。携帯電話は基本的には禁止しているようだが、どうしてもという理由があれば許可を取り、電源を落としてロッカーに鍵をかけて入れておけば良いそうだ。実際は、ほとんどの生徒が申請をして、校内ではロッカーに入れているそうだ。

中学1年のE組には入室して見学した。ピアノがあり、教室の右側には、理科の授業で着る白衣がハンガーにかけてあった。珍しいと思ったのは、教室内に傘立てがあったことだ。今回の見学では外履きのまま見学したので、生徒は雨の日も登校して直接教室に向かうのだろう。傘の紛失防止にもなるし、安心かつ便利だ。

美術室では、美術を選択した高校1年が絵を描いていた。すぐ退室したのでじっくり見られなく残念だったが、パッと見た印象は、美術にレベルも高いなと思った。

理科の実験室は4つあった。私が学校見学をするたびにチェックしているドラフト・チャンバーの存在だが、もちろん1台あった。ただ、どの実験室も暗かったし、事実上「通過」してしまったのが残念だった。理系教育にはそれほど力を入れていないのだろうか。大学は音楽大学だが、中高は進学重視の学校とのことだったので、たまたまこの日は通過しただけだったのかもしれない。

PC室には入室して見学することが出来た。Dell製のWindowsパソコンが、授業を受けるクラスの1人に1台用意されている。モニターは三菱製だったかな。ITリテラシー教育もしているそうで、年に2回IT講座が開かれているそうだ。修学旅行は京都に行くそうで、ツアー内容を考えて、PowerPoint資料を作るという事前学習をしているそうだ。タブレット端末は、いずれはクラスの1人に1台用意することを考えているそうだ。無線LAN状況だが、校舎の2階にのみ無線の電波が飛んでいるそうだ。興味があったので理由を聞くと、建築当時は無線の電波が飛び交うことを考えてもいなかったそうで、2階以外の階はコンクリートの壁が厚く、電波が飛ばないそうだ。確かに、重厚なコンクリートつくりの校舎だ。学校見学で、電波の問題に遭遇したのは、この見学の時点では他になかったので驚いた。ちなみにその後、年が明けて訪問した跡見学園中学校高等学校の講堂の下の方の座席には、携帯電話の電波が届いていなく圏外だった・・・

グラウンドは広く、南武線の電車が通過していく様子がすぐ前に見られた。東京ドームで採用された同じ人工芝のチップがここでも採用されているそうだ。体育祭では、誕生月で4つのチームに色分けされて競い合うそうだ。この発想も面白いと思った。グラウンドから中へ入ろうとすると、全面ガラスのドアが開かない。鍵がかかっているようだ。案内してくれた教員がコンコンとドアをノックすると、気が付いた生徒がやって来て開けてくれた。何気ない日常的な校内の様子だったが、教員と生徒の間のあったかい瞬間を目撃出来て嬉しかった。

中に入るとそこはカフェテリア。グラウンド側は全面窓なので開放的だ。自販機が6台並んで設置してあった。

次に案内されたのは中庭。こんな綺麗な学校の中庭は見たことがないと自信を持って言えるくらい綺麗だった。ちょうど紅葉の季節だったからだろう。緑色のテーブルと椅子のそばに紅葉した葉が落ちていて、風景画を見ているようだった。当校は川崎にあるが、川崎というよりは、欧州の美術館の庭園にいるようだった。これこそが「美」である。

調理室では、授業で作るチーズカレーの具材が準備してあった。天井のミラーがあり、たまに調理室で見かけるカメラはここにはなかった。電子レンジの数が多かった。

ツアー中に一つ興味深いことを聞いた。それは、中学1年では、全員が百人一首をお覚えるということだ。帰国生が多いが、どうやって覚えるのか聞くのを忘れたのが悔やまれる。

さて、職員室前に掲示板があり、そこでのお話でツアーは終了した。職員室へは入室出来なかった。窓のないドアがあり、真正面には事務用の棚らしき物があったため、中の様子は見られなかった。生徒は入室可能と説明があったと思うが、実際に入室していく様子は見られなかったと思う。欧米系の教員も数名入退室していたが、手には昼食が・・・ちょうど昼時だったので、カフェテリアで購入して来たのかなと思った。掲示板には、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのご両親についての新聞記事が貼ってあった。当校では以前から、川崎在住の同夫妻とは交流があるそうで、生徒の間でも拉致問題への関心が高いそうだ。ここでもさすが洗足と思ってしまった。海外経験が多い生徒がいる学校らしい一面だと思った。

最初の応接室に戻り、学校見学は終了したが、小学校の学校案内も頂きたいとお願いしたところ、すぐに担当のスタッフが小学校の事務室まで案内してくれた。最初から最後まで、心が温まる、アットホームな感じのホスピタリティーがありがたかった。長い海外生活を送ってきた女子でも、当校ならすぐに馴染めるだろう。海外で磨き上げた感性に更なる磨きをかけられるのが洗足学園だ。そして、帰国生でなくても、国際的な視点で物事を考えられるようになる学校でもあると思った。また機会があれば訪問したい。

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この卵型の大学施設も、ぜひ今後内部を見学したいと思った。中は一体どうなっているのだろう?

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駅ビルの店頭にはクリスマスツリーがあった。そして、また来ようと思い、溝ノ口をあとにした。

 

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